PDFの経年劣化について

水辺で行う業務やレジャー、体験活動などを行なう場合において、ライフジャケットは必需品となりつつあります。しかし、長期の利用・保管によって段々と性能は低減し、用途によって求められる機能・性能を満たさなくなってきます。一方で現段階、ライフジャケットの経年劣化に関する目安や判断する確認ポイントや方法の情報は乏しく、一般的には認識されていない実態があります。
そこで、ガイドラインをベースに経年による性能低下があると見られる強度及び浮力を中心に調査しました。

 

 

検査結果

強度

専門の検査機関に依頼し経年劣化と思われる大人用ライフジャケットを「RAC川育ライフジャケット認定ガイドライン」に沿った内容で、縦方向の強度試験、横方向の強度試験、股下ベルトの強度試験を行いました。

浮力

経年劣化と思われるライフジャケットを「RAC川育ライフジャケット認定ガイドライン」に沿った内容で、簡易的な方法で浮力試験を行いました。

 

結果をうけて

 

引っ張り強度については数年使用しても、それほど強度は落ちることは見受けられませんでしたが、浮力に関しては使いはじめからじょじょに落ちます。使用年数・使用頻度によって必要浮力を下回る可能性もあります。それらを考慮してお使い下さい。

 

 

浮力の簡易検査法

 

以下のやり方で、浮力を調べることができます。ご参考下さい。